たとえば金融庁のシミュレーション
ファンドの運用報告書を調べて利回り4%とし、月3万ずつ3年積み立てたとして計算させると
元本108万、運用収益6.5万円
というシミュレーション結果になる。しかし俺の口座は、今現在、
元本108万、評価額144万、運用収益36万円
冗談かというくらい一致してない。
これでは5年後にいくらになっているか、シミュレーションで計算しても、まったくあてにならないということになる。
もっとよく現実を説明する計算を考えよう
投信の積立は、設定したファンドを、毎月機械的に積立金額分だけ購入する。結果として口数が積み上がっていく。(同じ積立額ならファンドが値上がりしていれば買い付ける口数は減っていく)。総口数に現在の基準価格をかけたのが評価額。
しかしこれでは、明細が必要となり面倒なので、積立金額Xと利率Y%だけでなるべく単純計算で済ませたい。ここでYは実際の推移にフィッティングさせる必要がある(=ファンドの運用利回りをそのまま適用してはいけない)
実績値からYを算出すると・・・Y=1.5%、月次3万の複利計算でOK
丸3年108万=>評価額144万 とぴたり一致する。
ちなみに俺の知り合いに聞いたら、総額144万つみたてて現在の評価額214万。
これもY=1.5%で一致する。(買ってる投信が一緒だから)
これでようやくX年後の評価額の予測ができるようになった。もちろん「今まで通りに進行した場合」という仮定の元で。Y=1.5%は人によって変わるから、自分の現実に合わせて自分できちんと計算しといた方がいい。
では逆に、金融庁方式の簡易計算を使うとすれば、Yはどの程度の値を適用すれば良いだろうか。答えは実に約18%。
世の中のよくあるシミュレーションを鵜呑みにして、運用利回りせいぜい4-5%だから、新NISAっていってもたかがしれてるねぇとか、間違っても考えないほうがいい。