さて新規感染確認者数がピークアウトを迎えた。そして政府は緊急事態宣言の延長を決めた。平行して、出口戦略が本格的に議論されはじめている。また、自身や身近な人の経済的困窮に耐えきれない人たちが発狂しはじめている。
情勢は反転した。そこで今年1月からこれまでを第一次コロナ戦争として一旦区切ろう。
新型コロナの論点整理 メモ書き(第一次 コロナ戦争の終了 2020\5\6まで) - c5gx9tmmのブログ
カオスはその度合いをさらに増している。
第二次コロナ戦争のロジックを観察しよう。
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1) 自粛はまだ足りない。行動制限の継続は絶対に必要。
思考の類型:
・感染症には徹底的に対抗すべき
・ 「しかしながら、専門家会議では、感染の拡大を前提とした集団免疫の獲得のような戦略や、不確実性を伴うワクチン開発のみをあてにした戦略はとるべきでないと考える。 」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627254.pdf
a) 新規数をゼロまで完璧に抑え込め
->そうでないとぶり返して自粛の努力が水の泡
->このやり方が最終的に経済的な最適解という説。
b) とにかくクラスター対策ができる程度まで減らす。あとは解除と介入の繰り返し。解除は地域ごとに差があってもいいよね。(今ここ)
->けっきょくワクチンと特効薬が出るまでは多かれ少なかれ巣ごもり。
1-1) (a)へのカウンター:
・そもそも日本でゼロにできるのか(東アジアは初動が早かったが日本は手遅れ説)
2) これ以上、強い行動制限は不要
思考の類型:
・実効再生産数はとっくに1以下。これ以上なぜ必要なのか。
・感染症対策と経済は「バランスが必要」
・コロナで救う命より経済で救う命。
・新コロの脅威度はインフル以下。
・そろそろある程度の死者を許容しても良いのでは?
a) 5/7から緊急事態宣言を解除して経済を「回せ」
->そもそもそういった「中庸」オペレーションが可能なのか?
->バランスって何?
b) 感染者を数えるのをやめよう。感染症2類指定を解除しよう。
->社会がそれを許容するだろうか。
->諸外国がそれを許さないことを忘れている。
2-1) カウンター:
・そもそも失業者が増え自殺者が激増するヤバイというけれど、それ本当?
・日本のセーフティーネット舐めてない?
・早めに自粛解除した国ほど経済ダメージからの復帰が遅いという説
3) そもそも最初から自粛も行動制限も不要だった
思考の類型:
・BCG信者
・すでに日本人には広範囲に抗体が形成されている説
・8割意味ない説
3-1) カウンター:
・抗体と新型コロナの関係はまだはっきりしていない
・BCG説程度の仮説が政策に取り込まれる可能性はゼロ
・ブラジルになりたいのか
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「医療崩壊を防げ」。これに反対している人はいない。(「医療崩壊は起きない」と言っている人はいるが)