チャンスは3度来ない

認識してない人が多いかもしれないが、新型コロナ対策で日本は2度、大きなチャンスを逃している。

 

一度目は2月下旬。新規感染者が2桁前半で横ばいに推移してたころに、すみやかな入国制限と全国一斉の行動制限を、30日ほど嫁せばベストだった。特にこのころはまだ「三密を避けるべし」みたいな知見が浸透してないから、一律の行動制限は最も現実的で効率の良いオペレーションだ。

 

二度目は緊急事態宣言で、これは最初から60日設定、その後、2週間の待機期間を設けての正式な解除が最良だった。

 

今はカオス(シナリオ的には最悪のライン)

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisaku_gaiyou.pdf

で「新型インフルエンザ等に関する関係省庁対策会議」が明言しているように「感染者大幅減」の目標はすでに公式に放棄されている。

 

三度目のチャンスは、おそらく、来ない。

 

適当に感染者を出しつつ、適当に経済を痛ませつつ、適当に社会活動しつつ、日本人がたまたま新型コロナに強いという僥倖にあやかりつつ、とありあえず海外で何かが起こるのをひたすら待っている状況。(何かというのはようするに治療薬とワクチン開発)

 

別にそれも良いのだが、せめて、二度のチャンスをなぜみすみす逃したのか、今後に備えて教訓を得るべきかと。